PFIとは

ＰＦＩとは、「Private Finance Initiative」の略で、英国を発祥とする公共インフラ事業への民間資金導入政策スキームを意味します。
「小さな政府」、「Value for Money（費用対効果）」を目的としており、従来の公共部門によって建設、運営されていた分野を民間企業の資金、運営ノウハウを活用するものです。
対象プロジェクトは、道路、有料橋、鉄道、刑務所、病院、教育施設、防衛関連施設などです。

PFIの3つのタイプ

1） 独立採算型

コストは利用料金、収入によって回収。有料駐車場、有料道路など。

2）公共部門へのサービス提供型

コストは国、自治体からの料金収入によって回収。ごみ焼却炉、一般道路、刑務所など。

3）ジョイントベンチャー型

官民双方が出資。コストは国、自治体からの収入によって回収。鉄道、都市再開発など。

PFIのメリット

1）財政の平準化

従来の自治体独自で行う建設手法では建設時に多くの費用が計上されますが、ＰＦＩですと15年～20年の長期間で支出することになります。

2）運営の削減

①運営状況による人員の増減
②創意工夫による薬品代、メンテナンスの削減
③専門性をもった運転員によるトラブル・機器損傷回避
④複合施設を一括管理することによる管理部門費の削減等により、運営費の削減が可能となります。

3）トータルライフコストの削減

設計・建設・運営を把握しているメーカーによる事業のため、建設費+運営費が最適にする設計を行います。

4）事業にかかるコストの把握

従来の公共事業では必ずしも明確でない詳細な事業コストが把握でき、住民に正確な情報公開が可能となります。

PFIの事業方式

1）BTO（Build, Transfer, Operate）

民間施設がを建設（Build）した後、施設の所有権を直ちに公共に移転（Transfer）した上で、民間が当該施設の運営（Operate）を行う方式。

2）BOT（Build, Own, Transfer）

民間が施設を建設（Build）し、そのまま保有（Own）し続け、事業を運営（Operate）し、事業期間終了後に所有権を公共に移転（Transfer）する方式。

3）BOO（Build，Own，Operate）

民間が施設を建設（Build）し、そのまま保有（Own）し続け、事業を運営（Operate）する方式。